水辺に吹く風

ホシのつぶやき

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2009-08-06-Thu
(末尾に追記あり 8/6夜)


もう遥か昔の(汗)小学校1年生の夏休み。
その春に引越ししたばかり、親たちにもまだ意欲や希望があった頃なのだろう、
貧乏な我が家には珍しく、姉と私に課題図書を買ってくれた。
(課題図書を買ってもらったのはそのとき1度きりだ)

090804_10455.jpg


1年生の私には「かたあしだちょうのエルフ」。
作者の名前を変な名前だと思った。(作者さんすみません)
切り絵のような版画のような絵で、幼な心に表紙の黒豹が怖かった。
だちょうのエルフが皆を守るために猛獣と戦って片足を失い、
皆が疎遠になっても、皆を守るために力をふりしぼって片足で黒豹と戦い、
ついには片足立ちの姿のままの木になった、という話だった。
怖くて切なくて可哀そうで、でも何度も読み返した


そして、3年生の姉には「八月がくるたびに」。
姉のいないときに、勝手にひっぱりだして読んだ。
身体をぎゅっと縛り付けられるような恐ろしい本だった。
長崎の原爆の話なのだが、なによりも冒頭の絵が怖い、
いや怖いというより気味が悪かった。
シュールレアリズムの絵画やコラージュの不気味さといった感じか。

090804_10449.jpg


たしか表紙裏に濃いめの地に白抜き文字で
広島と長崎の原爆により死亡した人数が
怨嗟を込めた呪文のように書かれていたような気がする。
この本はナガサキの話だが、ヒロシマの方が死者が多いんだと思った記憶がある。

ヒロシマもナガサキも知らなかった私は
この本で原爆のことを知ったといえるかもしれない。
不気味な挿絵はその悲惨さを感覚に直接訴えてきて、逃れられなかった。

090804_10469.jpg


あらすじは覚えていない。覚えているのは怖かったことだけ。
だが、今でも、八月になると頭に浮かぶ言葉は

「八月がくるたびに」

なのである。あの挿絵の気持ち悪さと恐ろしさとともに。

090804_10442.jpg




-------(追記)-------

ネットで検索してみたら、どちらの本も今でも入手できるようだ。
「かたあしだちょうのエルフ」の表紙はそのままだ。懐かしい!

しかし「八月がくるたびに」の表紙は全然違う。
あの頃の挿絵ではなく、毒を排した装丁になっているらしい。
さらに、新旧とも挿絵はゲージツ家のクマさん(篠原勝之さん)だった。
クマさんってああいう絵を描く人だったのか!知らなかった。

昔の挿絵も他人様のブログで発見。興味のある人は検索してね。















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